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技術課 分子研リポート1999 | 分子科学研究所

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Academic year: 2018

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(1)

2-7 技術課

技術課は所長に直属した組織として,現在6研究系及び6付属研究施設に配属された技官によって構成されている。文 部省教室系技官が組織化されたのは,1975年に創設された分子科学研究所技術課が最初で,単に技官の身分,給与の待 遇改善だけを目的としたのではなく,強力な研究支援体制が確立されることを期待して制度化されたのである。各々の 技官は,配属された部署の教官の指示のもとに業務を行うが,技官が部署の枠の中にとじこもってしまうと,本人の技 術向上の障害になるばかりでなく,大きな研究支援体制がとれなくなる。技術課の役割はこのような垣根を取り外し,技 官の技術向上のための環境を作ると伴に,技官組織を有効に活用して,広く分子科学の研究支援を行うことである。

平成11年度現在,技術課技官の定員は42人で,研究系に配属された技官を研究系技官,研究施設に配属された技官 を施設系技官と称しているが,携わる研究支援業務の内容は大きく異なる。研究系技官は,教官と密に協力して毎日 の研究を進めるために高い専門知識が要求される。また,その仕事を行っているうちに学位を取得し教官として転出 していく者が大部分である。施設系技官は,機械工作,電子計算機,回路工作,ガラス工作,化学分析など特別の技 術を持つ者や,レーザーシステム,ヘリウム液化機,放射光加速器など特別な装置を運転できる能力を持つ者などで あり,転出先については,それぞれの技術や能力を必要とする大学や研究所の施設に限られている。日常の努力の方 向も両者で全く異なるため物事の考え方などにおいても差異がある。それぞれの特徴を十分に生かした技術課の運 営が望まれている。

表1 年齢構成 表2 勤続年数

58 7 5

56 5 5

4 5

3 5

52 1 5

50 9 4

8 4

7 4

46 5 4

4 4

43

42 1 4

0 4

39 8 3

37

36

35

34 3

3

32

31

30

29

28 7 2

6 2

4 3 2 1 1 2 3 4

22

21

20

19 8 1

17

16

15 4 1

3 1

12 1 1

10

9

8 7

6

5 4

3

2

1

0

4 3 2 1 1 2 3 4

(2)

分子科学研究所教官の流動性が高いことは,所外からも高く評価されている。技官の流動性は,研究系技官は高い が,施設系技官はあまり高くない。表1に研究系技官と施設系技官の年齢構成を,表2に技術課での勤続年数を示す。 人事の流動は組織活性化のための重要な要因である。技術課は発足時より常にこの問題を考慮してきた。特に施設系 技官の活性化のために,次のような活動を行ってきている。

2-7-1 技術研究会

施設系技官が他の大学,研究所の技官と技術的交流を行うことにより,技官相互の技術向上に繋がることを期待し, 昭和50年度,分子研技術課が他の大学,研究所の技官を招き,第1回技術研究会を開催した。内容は日常業務の中で 生じたいろいろな技術的問題や仕事の成果を発表し,互いに意見交換を行うものである。その後,毎年分子研でこの 研究会を開催してきたが,参加機関が全国的規模に広がり,参加人員も300人を超えるようになった。そこで,昭和57 年度より同じ大学共同利用機関の高エネルギー物理学研究所(現,高エネルギー加速器研究機構),名古屋大学プラズ マ研究所(現,核融合科学研究所)で持ち回り開催することになり現在に至っている。表3に今までの技術研究会開 催場所及び経緯を示す。

(3)

表3 技術研究会開催機関

50 50年2月26 (理 ()工)

51

50年7月20

51年2月 (工)

52

52年7月

53年2月

53

53年6月2日

531027

54

54年7月

541019

55年2月

55

551024

56年1月30

56

56年7月

56年1月30

57 58年3月17-18

58 59年3月2-3

59 591115-16

,

60 61年3月19-20

61 62年3月19-20

62 63年3月29-30

63 3月23-24

2年3月19-20

2 3年3月19-20

3 4年2月6-7

4 5年3月11-12 III

5 6年3月23-24

6 7年2月16-17

7 8年3月18-19

8

8年9月19-20

8年1114-15

9年2月6-7 A,B

平9年2月27-28

9

9年9月11-12

9年1127-28

10

101126-27

11年3月4-5

11

111111

12年3月2-3

(4)

2-7-2 技術研修

平成7年度より,施設系技官の活性化のために,他大学,研究所の技官を一定期間,分子研の付属研究施設に受け入れ て,技術研修を行うことを試みている。分子研のような大学共同利用機関では,全国の研究者との交流が共同研究等を通 じて日常的に行われている。それが双方の研究者の活性化に大いに役立っている。同じ様なことがお互いの技官の間で行 うことができれば,技官の活性化につながるであろうことを期待して,現所長の配慮により,技術研修制度が試みられた。 これは派遣側,受け入れ側双方にとって非常に好評であった。しかしこの試みが分子研だけのもでは,その効果には限界 があり,また分子研の技官も外へ出て研修する機会を持たなければ,真の活性化にならないと考え,平成8年度に同じ大 学共同利用機関の高エネルギー物理学研究所(現,高エネルギー加速器研究機構),核融合科学研究所,国立天文台の技官 の責任者に趣旨を説明し,各研究所に技術研修のための技官受入体制を作ってもらうことを提案した。各責任者から賛同 を得て,高エネルギー加速器研究機構は平成9年度から,核融合科学研究所は平成10年度から実施されている。表4に分 子研の技術研修受入状況を示す。将来的には正式に制度化して定着をはかりたい。

表4 技術研修受入一覧

3/11/963/22/96 UVSOR

1/22/961/31/96

1/22/962/2/96 UVSOR

3/11/963/22/96 UVSOR

2/19/963/19/96

3/4/963/29/96

1/27/972/7/97

12/16/9612/21/96

10/14/9610/18/96

- 4 2 , 1 2 - 7 1 , 4 1 - 2 1 , 0 1 , 7 , 4 , 3 / 2

7 9 / 7 / 3

~

3 / 3 , 8 2

10/14/9610/25/96

11/18/9611/29/96

12/2/9612/13/96

10/27/9611/9/96 UVSOR

10/21/9611/2/96

1/27/972/7/97

2 / 2

1 ∼6、12/913 6

1 / 2

1 12/20/96

1/20/972/1/97

2/2/982/6/98

12/14/9712/23/97

2/9/982/18/98

1/26/981/30/98

1/26/981/30/98

2/2/982/10/98

12/8/9712/19/97 UVSOR

12/1/9712/10/97

(5)

2-7-4 受賞

早坂啓一(1995 年定年退官) 日本化学会化学研究技術有功賞(1985) 低温工学協会功労賞(1991)

酒井楠雄 日本化学会化学技術有功賞(1995) 加藤清則 日本化学会化学技術有功賞(1997) 西本史雄 日本化学会化学技術有功賞(1999) 度

年 氏 名 所  属 研 修 期 間 受 入 施 設

平 成 0 1 年 度

夫 忠   田

飯 石川工業高等専門学校 9/28/98∼10/9/98 電子計算機センター 照

善   谷

藤 名古屋大学、工学部 11/24/98∼12/22/98 装置開発室、メカトロニクス 雄

忠   下

山 石川工業高等専門学校 3/8/99∼3/12/99 分子物質開発研究センター 一

陽   田

藤 高エネルギー加速器研究機構 2/22/99∼2/26/99 装置開発室、エレクトロニクス 広

津 美 嶋

福 国立天文台 2/22/99∼3/2/99 装置開発室、メカトロニクス 人

幹 野 田

多 高エネルギー加速器研究機構 3/15/99∼3/19/99 UVSOR 司

隆   山

内 高エネルギー加速器研究機構 3/15/99∼3/19/99 UVSOR

平 成 1 1 年 度

茂     永

松 筑波大学研究協力課 6/14/99∼6/18/99 UVSOR 茂

    永

松 筑波大学研究協力課 12/19/99∼12/25/99 UVSOR 香

千   辺

渡 東北大学科学計測研究所 2/7/00∼2/18/00 装置開発室、メカトロニクス 智

武   崎

荒 石川工業高等専門学校 2/28/00∼3/3/00 装置開発室、メカトロニクス 子

悦   屋

田 石川工業高等専門学校 2/28/00∼3/3/00 電子計算機センター 治

英   本

福 石川工業高等専門学校 2/28/00∼3/3/00 分子物質開発研究センター

2-7-3 人事交流

先に述べたように,研究施設に配属された施設系技官の流動性はあまり高くない。理由は多々あるが,最も障害に なっているのは,技術の特殊性にある。スペシャリストになればなるほど,現状では,待遇等の問題で他機関への異 動が困難になってくる。しかし,同じ部署に長い間いれば,いろいろ弊害も出てくる。人事異動は組織活性化に不可 欠な要因である。これらの問題を考慮し,1995年10月から3年間の期限を付けて,名古屋大学理学部技官と分子研装 置開発室技官との交換人事を行った。さらに,1997年6月から2年間の期限で北陸先端科学技術大学院大学技官と分 子研極端紫外光実験施設技官との交換人事も行った。これらは期限が来るともとの部署へ戻るという人事異動である。 尚名古屋大学との人事交流は3年間の期限がきたが、メンバーを替え、さらに継続した。北陸先端科学技術大学院大 学技官との交流も継続した。

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